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収益シミュレーション

バンテックは、自ら開発をてがける
駐車場機器メーカーである。

バンテック技術開発研究所(旧遠田技研)

創業者である慶野光弘は、少年のころ電気屋さんに憧れた。
当時はまだ、カラーテレビが普及し始めた時代。
ショーウィンドウのカラーテレビは、少年にとってまさに"夢"だった。

時は流れ、そんな慶野光弘も大人になった。
時代の移り変わりは早く、いつの間にか家電量販店ができ、車が普及した。
車の増加とともに路上駐車が多くなり、
小さな子どもやお年寄りの交通事故も多くなっていった。
路上駐車の取り締まりが厳しくなる、ずっと前の話しである。

そんなとき、「手軽に利用できる駐車場は地域社会にきっと必要とされる」と、
慶野光弘は開発に取り組み、駐車場単体精算機(車室ごとに精算するシステム)を開発した。

その後、複数の車室を管理する集中精算機の開発に取り組もうとした際に、
慶野光弘は、株式会社遠田技研の創業者である遠田耕作氏に出会う。
遠田さんは「世に無いものを作ること」を信条とし、
大企業が必要とする特殊な機器やシステムを受託開発していた。

ある日、慶野光弘は遠田さんに相談する。
「集中精算機の開発を一緒にやって頂けませんか」
たくさんの仕事を抱え、忙しかった遠田さんだが、
慶野光弘の熱い想いに口説かれ、2人は共同開発を始めた。

精算機が完成したとき、2人は開発者として意気投合していた。
その後、株式会社バンテックは株式会社遠田技研と合併し、
『バンテック技術開発研究所』として再スタートする。
バンテック技術開発研究所は、新型精算機(PL-CXXX:3桁シリーズ)、
WEB管理システム、駐車場Big Data解析技術、
統合監視カメラシステムなど、次々と新しい製品・サービスを開発し、
当社がお客様に信頼される理由の一つとなっている。

「社会のニーズに応える新しい製品・サービスを、自らの手で設計・開発したい」
競合他社が、設計を他社に委託し、自ら開発しなくなるなか、
『バンテック技術開発研究所』は新たな挑戦を続けていく。

バンテックは、お客様に長く
お使いいただける製品を開発・製造します。

地域住民の方々も含めた、全てのお客様との共存共栄

「あそこの精算機が、いよいよ新型精算機と交換になるらしいよ!」
2022年のある日、バンテック社員の間で大きなニュースが流れた。
その精算機は、創業者である慶野光弘がコインパーキングのメーカーを始めるに当たり、
最初に設計したあの「単体精算機」だ。

1996年に発売した単体精算機が、2022年までずっと動いていた。
20年以上もの間、24時間365日、雨風にさらされながら、
暑い日も寒い日も働き続けたその精算機には、一種の貫禄すら漂っていた。

確かに、紫外線を受けて色あせてしまっている。
使い方などの案内表示も見えなくなってしまい、後からシールを貼ってある。
そんなくたびれた様子の精算機ではあるが、20年以上ずっと働き続けてくれたのだから、
そろそろ休ませてあげてもいいのかもしれない。

お客様にとって、駐車場運営は投資以上の意味がある。
先祖代々受け継いできた土地だったり、親が汗水たらして頑張って購入した土地だったり、
はたまた自分自身の努力で買った土地だったり、
そんな“想い”が込められた土地を、次の世代にも繋いでいけるように。

そんな土地だからこそ、当社も“想い”を込めて、できる限りメンテナンスをし続ける。
途中、部品が製造中止になると、できる限り代替部品を探してきて、
設計変更をおこない、スペアパーツを確保する。
正直、新しい精算機を買っていただいた方が、バンテックは儲かるかもしれない。
でも、お客様が想いを込めて投資してくれたその土地で、そんな態度は失礼ではないか。
定期メンテナンスなどを任せていただいている以上、想いの詰まったバンテックの製品を、
社員一人一人が想いを乗せて動かし続ける。

バンテックの製品を長くお使いいただき、長く駐車場を運営いただき、
駐車場を通じて地域社会に貢献する。それが、バンテックの経営理念である
「地域の方々も含めた、全てのお客様との共存共栄」なのだ。

2022年、単体精算機が新型精算機に入れ替えられる少し前、バンテックの社員は交代でこの単体精算機を見に行った。 そこには、お客様はもちろん、駐車場をご利用いただいている地域住民の方々、
そしてバンテックで働く社員一人一人の想いが詰まっているように感じた。

メンテナンスまで自社のスタッフで遂行する。
だから意味がある。

駐車場現場のプロフェッショナル集団:技術課

バンテックは原則、修理やメンテナンスを外部に委託したりせず、
自社のスタッフが行っている。
なぜなら、修理やメンテナンスにこそ、
メーカーが目を向けないといけない改善に
向けたヒントがたくさん詰まっているからだ。

まず、修理やメンテナンスを自分たちで行うことで、壊れやすかったり、
調子が悪くなりやすい箇所をすぐに把握し、製品や修理パーツに反映させることができる。
バンテックでは、修理やメンテナンスを担当する技術課と、開発を担う設計課、
そして実際に製品を組み立てる製造課の垣根が低いので、
互いに連携して素早く対応することができる。

それだけではない。自社のスタッフが直接現場に行くことで、お客様の声や、
使っていて感じていることなどを、ダイレクトに聞くことができる。
場合によっては、駐車場ご利用者様の様子を観察し、より使いやすく、 より安全な駐車場にするためにどうすればいいか、社内にフィードバックしていく。

そんな技術課は、修理やメンテナンスだけでなく、自社製品の設置工事も行う。
自社の製品を安心・安全にご利用頂けるよう、
ご利用者様の安全や使いやすさを考え、レイアウトなどを調整していく。

素敵なコインパーキングは、素晴らしい機器があるだけでは不十分。
メーカーだからこそ感じたその想いを、バンテックの技術課はお客様に届ける。